WORKSコワーキングスペース 宮城川崎 SPRING

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みやぎ川崎SPRING

工事スタートの頃

現場調査に訪れたのは、12月の雪の頃。

しばらく使っていないドーム型の廃墟を見た第一印象は「こりゃ、大変だ、、、これをどうやってコワーキングスペースにしたらいいんだろう、、、」でした。

建物の点検(構造・雨漏れの確認)

建物の中に入ってみると、雨漏れしていたり、埃だらけだったり、、、。構造はしっかりしているので、雨漏れ部分を修理して、掃除するところからスタート。

みんなでアイディアを出そう

役場の方、地元の方、いろんな人に声をかけて「この建物をどう活用できるか?」様々なアイディアを出すワークショップを行いました。

・「コワーキングスペースって初めて聞いた言葉だけど、何する場所なの?」

・「都市部とは違う、川崎町ならではのコワーキングスペースにしたい」

・「自然豊かな『川崎町ならではの働き方』を発信する場所にしたい」

・「農作物、山の幸、自然と共生しながら働くスタイルも、川崎町ならではのワークスタイルだよね」

とても貴重な意見をいただき、設計に取り込むことができました。

全国にたくさんのコワーキングスペースがありますが、この川崎町ならではの方針が決まり、大きな意味が生まれたワークショップでした。

みんなで壁を壊そう!(構造に影響ない壁だけね)

ワークショップ参加の皆さんに「せっかくなので、壁を壊しませんか?」と声がけしたところ、みなさん目を輝かせて

「え??やっちゃっていいの??」というリアクション。

視界を遮る壁(点検済みの構造的に問題ない場所だけ)を、みんなでバリバリ壊しました。まさか、建物を解体する作業がこんなに盛り上がるとは思わなかったけど、楽しんでもらえたようです(日頃のストレス発散?)

壁をペンキを塗ってみよう

地元の方がとても協力的で「建物作りに関わってみたい」という声も多かったのは、とてもありがたかったです。そこで、プロの工事の途中途中に、一般の人が参加できるワークショップを開催しながら、工事を進める方向になりました。

「ペンキを塗ってみたい」「ペンキ塗るって楽しい〜」「なかなかできない体験でした」色々な声がありました。

ケルヒャーやってみよう

だんだん仲間も増えてきまして、「みんなでケルヒャーやっちゃいましょう」と声がけ。

「ケルヒャーは知ってるけど、自分では持っていない」

「一度、プシューってやってみたかった」

「この建物で、最近何かやってるから覗きにきた」

そして嬉しかったのは、

「何やってるのかよくわからないけど、楽しそうだから来てみた」

いろんな人が、いろんな理由で、参加してくれてました。

ウッドデッキを修理しよう

曜日を決めて、定期的にワークショップを開催することで、フラッと参加してくれる方も増えてきました。

(重要)実は違う目的で参加される方も、、、

だんだん常連さんも増えてきて、顔見知りになってくると、何か連帯感のようなものが生まれてきます。2回、3回と会って、少し慣れてくると、、、

ワークショップに参加している、別の本当の目的があったりすることも多く

「実は、移住も考えてまして、、、(地域のリサーチ)」

「実は、起業を考えてて、、、(先輩起業家と出会う)」

「ここにくれば、〇〇さんに会えると思ったので、、、(アポ取るほどでもない気軽な相談)」

「実は同じような施設を我が町にも考えてましして、、(視察も兼ねて)」

(例えば、移住を考えている方は、直接「移住相談窓口」にいくのはハードルが高いので、まずは、ちょっと町の様子を見てみよう、、、ということで、気軽なワークショップに参加して見たとのこと)

などなど、建築作業のワークショップですが、実はいろいろなキッカケの場になっていました。

外壁も塗ってみよう

だんだん常連さんが増えてくると、みなさん、手慣れて作業してくれました

ロゴマークのデザインに込めた想い

ドームの形を入れつつ、その中に、込めた想い。
川崎町のホームページ https://www.town.kawasaki.miyagi.jp/site/spring/ より

SPRINGの由来

SPROUT(芽)+ RING (輪)= SPRING(春・バネ・泉)

人と人が繋がり大きな「輪」をつくることで、新しい「芽」を生み出したいとの想いから「SPRING」と名付けられました。 春は「始まりの季節」、バネは「跳躍」、泉は「湧き上がる」SPRINGが新たな試みとして始まり、地域課題解決のために跳躍し、大きなうねりとなって湧き上がる…そのような想いを込めて。

薪ストーブも設置した

宮城県川崎町は、里山に囲まれています。

薪ストーブを設置して、里山の薪のある暮らしをPRしていこうとなりました。

ピザ窯を作ろう

上記と同じく、里山の薪のある暮らしのPR、せっかくなら、薪を使ったピザ窯を体験してもらおう!とのことで、ピザ窯も作りました。

完成いよいよオープニングセレモニー

スプリングという名前に相応しく、春分の日の3月20日にオープニングセレモニーを開催。

多くの皆様に集まってもらいました。

薪のピザ窯で、ピザ焼こう!

そして、薪のピザ窯で、ピザのお振舞いが。美味しかったー。

最後に

 設計の段階から、地元のみなさんが積極的に関わってくれました。コワーキングスペースを作ることを、地元の方と一緒に作り上げていくことで、このコワーキングスペースへの興味もひいてもらえたと思います。

 工事の途中で、「このドームは知ってたけど、中に入ったことはなかったのよ。どんな建物なのか一度見てみたかったの」という声も多かったです。

 「興味はあるけど、どうやって関わったらいいかわからない・・・」と思っている人への、最初の接点の機会も作れたように思います。

 工事の途中に「出会いの接点」を作ることで、実際にコミュニティができていく様子を体感できた、貴重な経験でした。

この建物についての情報

こちらの施設の詳しい情報はこちらから。

https://www.town.kawasaki.miyagi.jp/site/spring/

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